【蜂場H】10月31日 1号群の採蜜と内検|2号群でKウイングらしき蜂を発見、全群へメントール処置

Uncategorized

みなさん、こんにちは。「週末ファーム」のブログへようこそ!
週末ファームのやどんです🐝

10月31日に蜂場Hの1号〜3号群を内検してきました。

この日は1号群の採蜜もできて、嬉しい一日になる予定でした。

ただ、帰ってから動画を見返すと気になる蜂が見つかったので、その記録も合わせて書いておきます。

📌 前回の蜂場Hレポートはこちら
【蜂場H】1号群の継箱(5段化)作業と秋の定期内検レポート!各群の健康状態と採蜜見通し


1号群|今季の採蜜を実施🍯

前回の内検で採蜜本命としていた1号群から、採蜜をしました。

採蜜準備用に5段にしてあり、その最上段を頂くことに🍯

こちらが採れた蜂蜜

蜂が一生懸命集めてくれた蜜を分けてもらう瞬間は、何度経験しても嬉しいものです。
ありがとう、1号群😊

採蜜のあとで1号群の内部を撮りました。

Screenshot


下から見上げても、蜂がびっしり詰まっていて、採蜜後でも勢いは衰えていません。


2号群|蜂数が少なく感じた

今回気になったのが2号群です。

画像では蜂球が中央にコンパクトにまとまっていて、周りには黄色い巣板が見えています。
1号群の「びっしり」と比べると、蜂数が少なく感じました。

Screenshot

秋は蜂球が小さくまとまるので少なく見えることもありますが、この群は夏の間ずっと超強群だったので、どうにも引っかかりました。


3号群|7月入居の新入りも、蜂がびっしり!

3号群は、7月17日に入居に気づいて、急いで継箱と4面巣門を取り付けた今年の新入りです。
夏には上部巣門も試験的に取り入れました。

動画は下から見上げて撮りました。十字の巣落ち防止棒のまわりまで、蜂が隙間なくぎっしり詰まっています。
入居から3か月半とは思えない蜂数で、頼もしい限りです。

Screenshot

入居1年目の群れなので、今秋の採蜜は見送り、蜜はすべて冬越しの食料にする方針は変わりません。

動画を見返して気づいた「あれ?」

2号群の動画を何度も見返していると、翅の様子がおかしい蜂が1匹いるのに気づきました。

Screenshot

後翅が飛び出して、翅が「K」の字に開いているように見えます。いわゆるKウイングです。

「光の加減かな?」「蜂が重なって見えているだけかな?」と最初は思いましたが、拡大して見るほど、やはりそれらしく見えました。


🍯 養蜂講座|アカリンダニ症とは?

アカリンダニは、ミツバチの成蜂の気管内に寄生・繁殖する小さなダニです。
多くは無症状で、冬から早春にかけて蜂群が弱ったときに発生が目立つとされています。

症状としては、巣箱の内外で飛べない蜂や徘徊する蜂が増える、死んだ蜂が増える、冬にコロニーが消滅する、などがあります。
Kウイングは、後翅が飛び出したままになり、「K」の字に見える状態です。
ただしこれが見られるのは寄生された個体の1割程度とされ、見えないからといって安心はできません。

ニホンミツバチでは特に影響が大きいことも分かっています。
研究では、ニホンミツバチはセイヨウミツバチに比べて自分の体を掃除する行動(グルーミング)の効果が低く、そのぶん感受性が高いと報告されています。
国内では2010年に長野県で初めて確認され、その後各地で発生しています。

今回の私のケースは、動画に映った1匹の目視によるもので、「疑わしい」という段階だとご理解ください。


どう対応するか?悩みました

Kウイングらしき蜂が見つかったので、対応を考えました。

① 最上段に換気用の巣門をつけたら良くならない?
湿気対策にはなりそうですが、ダニは蜂の気管の中にいます。
それに研究では、高温はアカリンダニの寄生を抑える方向に働くとされています。
換気で温度を下げるのは逆の方向になるので、今回は見送りました。

② 屋根を黒くして巣箱内を温める?
これは私の思いつきでしたが、調べてみると、セイヨウミツバチの野外実験で、巣箱を黒く塗ると巣内が高温になり、白い巣箱よりダニの寄生率が低くなったという報告がありました。
ただ、重箱式は高温になると巣落ちの心配があるので、夏は逆効果です。
涼しくなるこの時期限定の工夫として考えています。

③ 自然に任せる(滅ぶものは滅ぶ)?
自然養蜂ではひとつの考え方です。
ただ、同じ蜂場の群れは互いに移りやすく、1号・3号もすでにうつっている可能性があります。
2号群だけの問題として放置するわけにはいかないと考えました。

悩んだ末、蜂場Hの3群すべてに処置をすることにしました。


11月3日|蜂場H全群にメントールを処方

内検の3日後の11月3日、蜂場Hの1号・2号・3号群すべてにメントールを処方しました。

処方の内容

まずは少量の10gから始めて、様子を見ることにしました。

メントールとは?

ハッカなどの植物に含まれる、あの「スースー」する成分で自然由来のものです。

なぜメントールなのか

メントールは、アカリンダニ対策として世界的に広く使われてきた成分です。セイヨウミツバチでの研究では、蜂への毒性がダニへの毒性の約19分の1と小さく、ダニにだけ効く濃度の幅が広いため、扱いやすいとされています。成虫のダニが2週間で98%、3週間で100%死んだという報告もあります。

ニホンミツバチでも研究があります。
ニホンミツバチの群れを使った試験で、メントールを処理した群れでは冬の死亡率が下がり、研究者らはメントール処理が有効だと結論づけています。
現場でも、ニホンミツバチ養蜂家のあいだでメントールでの予防が主流の対策のひとつになっています。

気をつけていること

とはいえ、どの対策も決定打ではなく、群れが元気を取り戻した例がある一方で、逃去してしまった例もあるそうです。
特に一度にたくさん入れると、逃去の原因になるといわれています。

そのため、最初は少量から始めて、蜂の様子を見ながら調整していきます。
気温や群れの状態によっても効き方が変わるので、同じ方法を試す場合は、蜂の様子をよく見ながら慎重に行ってください。

④ まとめの表

項目内容
10月31日1号群の採蜜🍯/全3群を内検・動画撮影
1号群採蜜後も蜂がびっしり・勢い良好
2号群蜂数が少なく見え、Kウイングらしき個体を動画で確認
3号群7月入居の新群・蜂がびっしり・今秋は越冬優先
11月3日蜂場H全3群へメントール処方
今後蜂数・徘徊蜂・死蜂の増減を観察、他の蜂場もチェック

今回の一番の学びは、**「違和感を信じて、動画を見返して確認する」**ことでした。
内検のときは気づかなくても、撮影した映像をあとから見返したことで、早めに気づけました。

以前の記事「【蜂場D-2】諦めていた群れが奇跡の越冬!」のように、アカリンダニで諦めかけた群れが復活することもあります。
2号群も、無事に冬を越してくれることを願っています。

今年は暖冬とも聞いているので蜂たちの越冬も少しは楽になってくれることを願います。

また経過は続報でお伝えします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「週末ファーム」では引き続き、日本蜜蜂の飼育記録を発信していきます🐝


参考にした資料

コメント

タイトルとURLをコピーしました