巣箱の制作 その1

巣箱制作

制作する巣箱は?

制作する巣箱は初心者でも扱いやすい「重箱式巣箱」になります。

重箱式巣箱は、以前の記事「巣箱の種類」に特徴やメリット・デメリットを書いてあります。専門知識を必要としないので養蜂初心者にはおすすめの巣箱になります。

材料集め

ホームセンターなどにある木材コーナーで材料集めをするのがオススメです。

なぜかというと

  1. 木材選び(暑さや長さが様々)
  2. 木材のカットを好みの寸法にカット依頼(店舗による)
  3. 巣箱を組み立てるための材料を調達できる(ネジなど)
  4. 工作室が使用できる(店舗による)

上記の2・4があるホームセンターだと巣箱づくりは捗る

なぜかというとカットしてもらった木材をその場で、組み立てを始めることができ、巣箱の組立時の材料を切らせてしまった際に、即時に購入できるため作業を止めることなく続けることができます。

その他にも工作室が使用できるようなホームセンターなら工具の貸し出しを行っているところもおおいです。

例えば、ネジの締め付け時にドライバーで締めることはできなくはないですが、正直巣箱1セット分を作るとなると心が折れます。

そこで「インパクトドライバー」の出番です。

工具を貸し出しているところは少なくはないので所持していない方はホームセンターの利用をおすすめします。

余裕な方は購入するのをおすすめします。今後、養蜂を続けたりDIYをする予定なら持っていおいて損はないものです!

個人的には「makita」がおすすめです。性能も抜群だけどデザインが好きです。笑


電動工具様々です!

組立手順

私が普段制作する重箱式巣箱の手順はこうなります。

順番として

  • 重箱部分(継箱)
  • 巣門枠&床
  • スノコ
  • 天井蓋

以上、4つのパーツ構成です。

重箱部分の制作

巣箱のメイン部分を作っていきます。

今回の作り方は私が使用している巣箱寸法になります。

材料と必要工具

  • 板材(4枚):W258×H140×T38
  • 丸棒(2本):8Φ×296(巣落ち防止棒)
  • ネジ(使用本数12本):コーススレッド 半ねじ(4.2×75mm)
  • インパクトドライバー
  • 下穴用ドリル(3mm程で大丈夫)
  • 巣落ち防止棒用ドリル(8.5mm)
  • プラスチックハンマー(あると便利)
  • 缶バーナー

作り方

重箱部分を制作していきます。

作るときの注意ポイントとして、木材の断面図をみてもらうと年輪の模様があります。

その年輪の外側(円が大きい)方を巣箱の内側に来るようにします。

こうすることにより時間の経過とともに板自身が反ろうとするのを防ぐことができます。

材質により様々ですが、もし年輪の中心部分の場合でしたら、反りは少なくなるので表裏は特に気にしなくて大丈夫です。

向きを確認できたら、板材をF型クランプで固定します。

こちらのF型クランプを面倒と思い使用しないと、巣箱を作る際にズレがでてしまい重箱を積み重ねた際に隙間が生じるので、面倒くさがらずに使用するのをおすすめします。

小さな隙間はスムシの産卵場所になる可能性があるので注意です。

F型クランプは300mmサイズ以上のものを固定できるものを使うとよいでしょう。

私の使用しているのは450mmまでクランプできるものです。

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仮止めを行ったら、ハンマーを使用し板材と板材に段差がないか確かめます。段差が無ければF型クランプを本締めします。

隙間が空いているか触っても分からないときは、余っている木材を当てて隙間をみるとわかりやすいでしょう。

ここで、コーススレッドで締めたいところですが、ここでコーススレッドを使用する前にまずは板材に下穴を開けることをおすすめします。

下穴無しでいきなりコーススレッドを締め付けようとすると、コーススレッドがまっすぐ締め付けることができなかったり、板材にヒビが入り割れてしまう可能性があるので必ず下穴を開けましょう。

この時点では両端それぞれに1箇所づつ穴を開けていきます。中心部分にはF型クランプがいるので開けることができないので後回しにします。

下穴の作成についてですが、丁寧に作りたいのなら板の端から19mm(板厚の半分)を目安にします。一枚の固定に3本のコーススレッドを締め付けるので両端はそれぞれ30mm程のところに1本。中心に1本の合計3本を締め付けるようにします。

私は当初しっかり測って几帳面に作業していましたが、ここ最近では測っている時間がもったいないので大体のところで穴を開けるようにしています。

下穴を開け終えたら、穴を開けたところにコーススレッドで締め付けていきます。

ここまでの作業を繰り返して重箱部分を作っていきます。

2箇所目の作業の様子

3箇所目の様子

だんだん箱らしくなってきました。

最後の4箇所目は特にズレが生じているので、F型クランプで固定しつつハンマーを使用しズレを矯正していきましょう。

4箇所2本づつのネジで固定できたら、残りの中心部分の下穴とネジを締め付けます。

これで、板材の固定は完了です。

巣落ち防止棒の取り付け

この時点では重箱に上下は特にありません。

上側をどちらにするか決めたら、箱の全体幅298mmの半分148mmが巣箱の中心となります。そしたら決めてもらった巣箱の上側から30mmのところ(148mmと30mmが交差するところ)に巣落ち防止棒用の穴を開けていきます。

木材用のドリルを使用するととても綺麗に仕上がりますし狙い通りの場所にピンポイントで穴を開けることができます。


穴を開けたら、対面側にも同じ場所に穴を開けます。こうすると一直線になり巣落ち防止棒が通るようになります。

次に2本めの巣落ち防止棒を取り付けていきます。

2本めの取り付けは、先程穴を開けた側面側になります。

先程の距離感で穴を開けてしまうと巣落ち防止棒どうしがぶつかってしまうので、148mmと38mmが交差するところで穴を開けていきます。対面側も同じように穴を開けます。

それぞれ、開けた穴に8Φ×296mmの巣落ち防止棒を通すと十字になるので、これで巣落ち防止帽の取り付けは完了です。

まとめ

以上で、重箱部分の制作になります。

最初は材料の選択や工具を揃えたりするのに時間がかかってしまいますが、一度作ってしまうと次回作るときは簡単に作業に取り組めます。

重箱部分作りの注意点は、なるべく隙間を作らないように気をつけること。

これに限ります!

うまくいかなくても最終的には蜜蜂が判断するので、段差や隙間ができてしまっても諦めずに作ってみましょう。意外と隙間があっても蜂たちが隙間を埋めてくれたりするので、大丈夫です。

それでは養蜂ライフ楽しみましょう!

次回は残りの

  • 巣門枠&床
  • 天井
  • スノコ

の制作を記録していきます。

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