【考察】寒気データで読み解く|2025年と2026年の分蜂数の差

考察

【考察】寒気データで読み解く|2025年と2026年の分蜂数の差

みなさん、こんにちは。
「週末ファーム」のブログへようこそ!
週末ファームのやどんです🐝

今回は少し踏み込んだ内容になります。

「去年(2025年)は分蜂数が明らかに少なかった」という実感があったのですが、それって気象データと関係があるんじゃないかと思って、日々記録していたデータをもとに検証してみました。

結論から言うと…かなりハッキリと差が出ていました。

📌 2026年の入居状況はこちら 【2026年】分蜂・入居状況まとめ|4月の入居記録


使ったデータについて

今回参照したのは以下の2つです。

加えて今年は、山の天気予報サイトの850hPa寒気予想マップを3月中旬から日々スクリーンショットで記録していました。
我ながら地道な作業でしたが、結果的にこれが今回の検証に役立ちました(笑)

850hPaというのは上空約1,500mの気温を示す指標で、養蜂家の間でも「寒気の目安」としてよく使われています。


今年(2026年)の記録から見えてきたこと

3月中旬から記録をつけ始め、分蜂シーズンに向けて寒気の動きを追い続けました。

実際のマップを時系列で振り返ると、大きく3つのフェーズに分けられます。

3月中旬〜下旬:本州上空にまだ寒気が残っており、0℃ラインが静岡付近まで南下している日も見られました。

4月上旬(4/5前後):寒気がほぼ抜け、日本列島がベージュ〜黄色(暖気)に覆われる状態に。
ちょうどこのタイミングで蜂場Hに今期初入居が確認されました。

4月中旬〜下旬(4/10〜4/20):暖気がさらに安定して広がり、寒気はほぼ確認できない状態が続きました。
この期間に残り4蜂場への入居・捕獲が集中しています。

データと実際の入居タイミングが、ここまできれいに重なるとは正直思っていませんでした。


2025年と2026年、何が違ったのか?

2025年(去年)2026年(今年)
寒気の流入あり・寒の戻りあり弱い・ほぼなし
気温の変動上下が大きい安定して高め
偏西風の動き南偏しやすい時期あり北寄りで寒気が入りにくい
一言でいうと止まる・再開の繰り返しずっと春が続いている状態

2025年は気象庁のデータを見ると、寒気の流入による寒暖差が大きく気温が安定しない時期が多く見られました。
新潟から静岡にかけて縦に寒気が伸びるような流れもあり、分蜂にブレーキがかかっては再開するような繰り返しが起きていたと考えられます。

一方2026年は、4月を通して気温が平年より高く安定
偏西風が北寄りに位置したことで寒気が入りにくい構造となり、「ずっと春が続いていた」状態でした。


これが分蜂にどう影響するのか

去年(2025年)

寒気でブレーキ → 分蜂タイミングがバラける → 数が伸びない

今年(2026年)

寒気が弱い → 気温が安定して上昇 → 一気にスイッチが入る → 分蜂が集中・入居数が増える

今年、4月5日〜19日という短い期間に5蜂場で入居・捕獲が集中したのも、まさにこの「安定した春」パターンだったからだと考えられます。


一番大事な気づき

今回の記録と比較を通じて、改めて感じたことがあります。

分蜂は「気温が高い日」も関係するが、「寒気が抜けた後の安定」で一気に動く。

単純に「暖かくなったら分蜂する」ではなく、寒暖差が落ち着いて気温が安定したタイミングでスイッチが入る感覚です。
今年の日次データを並べてみると、この仮説がかなりリアルに見えてきました。


分蜂マップとの照合

記録の中には分蜂マップのスクリーンショットも含めていました。
2026年の報告件数は285件で、周辺エリアでも4月中旬に分蜂報告が集中していることが確認できました。

自分の蜂場だけでなく地域全体が同じタイミングで動いていたということは、やはり気象の影響が大きかったと考えるのが自然だと思います。


データを組み合わせてみて感じたこと

今回、毎日のマップ記録に加えて

  • 気象庁の気候系監視速報
  • 分蜂マップ
  • 実際の入居データ

を組み合わせて検証してみて感じたのは、**「1つの情報だけでは精度に限界がある」**ということ。
逆に言えば、複数の視点を重ねることで、かなり再現性のある予測に近づける手応えがありました。

養蜂って、経験と勘だけじゃなく、こういうデータの積み重ねも大事なんだなとあらためて感じています。


今後やってみたいこと

今回の分析で、あと一歩で「予測モデル」になりそうな手応えを感じています。具体的には、

  • 寒気が通過した日
  • 実際の分蜂日
  • 通過から何日後に起きたか

この3点を3年分並べて検証していきたいと思っています。データが積み重なれば、「寒気が抜けてから●日後に分蜂ピーク」という形で、もう少し精度の高い予測ができるようになるかもしれません。
今年は今回の5群が成長し越冬をすれば雄蜂の蓋を確認しながらデータを照合していけそうです
来年も忘れなければしっかり記録していきます。(^_^;)笑

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「週末ファーム」では引き続き、日本蜜蜂の飼育記録と、こういったちょっとマニアックな考察も発信していきます🐝

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