日本蜜蜂の飼育日誌:巣箱引っ越しとアカリンダニ対策への挑戦

飼育状況

日本蜜蜂の飼育は、その希少性と自然環境との深い関わりから多くの魅力を持っています。
特に日本蜜蜂の養蜂を始めたばかりの初心者にとっては、一つひとつの出来事が学びと驚きに満ちています。今回は、巣箱の引っ越しやアカリンダニの発生といった出来事を記録しながら、その過程で得た知識と挑戦についてお伝えします。

希少な日本蜜蜂と自然の中での暮らし

日本蜜蜂は、古くから日本の自然環境に適応してきた在来種です。
飼育においては、自然に寄り添った管理が求められます。希少で手間のかかる存在ですが、その分、養蜂を通じて得られる蜂蜜や蜜蜂たちの営みを間近で感じられる喜びは格別です。

今回、私が管理している日本蜜蜂の群れにいくつかの試練が訪れました。その内容をお伝えします。


巣箱引っ越しと蜂児の保護

先日、元々お墓近くに住み着いていた群れを新巣箱へ引っ越しさせることになりました。一週間後に確認すると、無事に巣箱に定着してくれており、巣板も巣枠に固定されていました。固定具を外すことができ、ひと安心しました。

さらに蜂児を守るため、引越し後にパズルのように組み立てた巣枠を戻しておきました。

すると、蜂児たちの引っ越しも無事に移動したようで空の巣枠を確認。
初めて保護が成功した瞬間は、なんとも言えない嬉しさがありました。
3度目の正直というやつです。


アカリンダニとの闘い

しかし、次に群れを確認した際、大きな試練が訪れました。蜂数が激減し、近くを徘徊する蜜蜂がいました。よく見ると「Kウィング」の蜂を発見。この症状は蜜蜂の気管内に寄生するアカリンダニが原因というのがほとんどです。

このダニの発生は深刻で、放置すると群れの消滅に繋がります。しかし、片道40分の場所では毎日管理が難しく、即座に巣箱ごと引っ越しを決断。今回は、毎日管理するために自宅へ移動させることにしました。


試行錯誤の対策

ここまでの症状になったら本来薬剤の投与が基本になってくるのですが、薬剤がすぐに入手できない状況で、代替的な方法をいくつか試みました:

  • メントール処方:巣箱内にメントールを設置(これはアカリンダニ予防の王道です)
  • 代用花粉:Kウイングの症状として栄養不足の可能性もとのことで、蜜蜂の栄養補給を目的に特製花粉を用意。
  • 巣箱内の温度管理:ホッカイロで温度低下を防止。これによりメントールの効果を促進

さらに、日本蜜蜂が受け入れてくれるかは分かりませんでしたが、メントール=ハッカということで「北見のハッカ飴」を巣箱内に設置。栄養成分表も申し分なくシンプルで科学成分は見る感じではなさそうでした。
だめだったら自分で食べればいいかと思い即購入!!
一応味見してみました。メントール感は強すぎずほんのり感じる程度、だけど人間でこのメントール感を感じるということは蜜蜂の体の大きさから考えた十分すぎるほどのスースー感になるはず。これを食べれば気管もスースーしてダニも嫌がるはず!


正直これには期待と不安がありましたが、後日、飴を食べ始めた蜜蜂の姿を確認。

スースーしてるかな?
少しでも良い効果が出ることを祈りながら観察を続けています。


日本蜜蜂の魅力と記録の大切さ

今回の経験を通じて、日本蜜蜂の飼育には常に挑戦と発見があることを改めて実感しました。自然環境との関わりが深い分、問題が発生してもすぐに解決策が見つかるわけではありません。それでも、少しずつ記録を重ねていくことで知識が増え、次のステップが見えてきます。

皆さんもぜひ、養蜂の魅力に触れてみてください。そして、飼育の過程で得た経験を記録していくことを忘れないでください。それが後に役立つ貴重な知識となるはずです。
こういったことを怠ると痛い目につながったっりします。


まとめ

日本蜜蜂の飼育は、希少性や自然との調和、蜜蜂の役割を感じられる特別な体験です。今回の挑戦は、まだ終わっていませんが、群れの復活を信じてできる限りの手を尽くしています。この群れの今後についても、また報告します。
復活しますように!!

週末ファームでは、引き続き日本蜜蜂や養蜂に関する情報を発信していきます。どうぞお楽しみに!

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