お墓からの保護群:挑戦と成功の記録

養蜂について

こんにちは、「週末ファーム」です!
今回は、日本蜜蜂の自然巣保護といういつもの養蜂記録とはちょっと変わった体験を記録します。
11月の曇り空の下、納骨室に作られた巨大な自然巣を撤去し、新しい巣枠式巣箱へと移動させた奮闘記です。


自然巣の発見:驚きのスケール

日付:11月9日

天気:曇り

気温:19℃

作業開始は正午ごろから準備を整え、お墓に手を合わせて「お邪魔します。これから少し手荒な作業になりますがよろしくお願いします。」と一礼。
さっそく、納骨室の蓋を開けてみると、そこには想像以上の光景が広がっていました。
※納骨室内は見えないように編集してあります。

納骨室内の巣は、漢字の「凸」の形をした構造になっていて入口は狭く奥は広がっている形になっています。
今回の巣は右奥から巣が入り口を埋め尽くす形で展開。全体の2/3を占めるほどの規模です!
初心者の私には、まさにRPGゲームでいう、いきなりラスボスとの遭遇のような気分でした。


準備と作業の流れ

  1. 巣の切断と分類
    巣を少しずつ切断しながら、ブロワーで蜂たちを移動させます。
    切り取った巣板は以下のように分類しました。
    • 蜂蜜だけの巣板は専用のタッパーに保存。
    • 花粉や育児エリアのある巣板は別のタッパーへ。
    • 育児が多い巣板は巣枠にセットして新しい巣箱へ移動。
  2. 巣枠への固定方法
    巣枠には「挟み込み式」を使いましたが、初心者でも簡単にできる「輪ゴムでの固定」も有効です。この方法で慎重に巣を新しい巣箱に移しました。

こちらが今回使用した挟み込みの巣枠


難関!蜜蜂の追い出し作戦

納骨室内に残った蜜蜂を吸引器で取り出そうと試みたものの、狭い構造のため難航。
日没が迫る中、閃いたのが「ビーサイレント」を使用でした。


この製品は、巣の奥にいる蜜蜂を効率的に追い出すのに最適でした。
蜜蜂がいない方向へ噴霧するも、瞬く間に蜜蜂たちが巣から脱出。蜂達の塊がなくなるまで繰り返し大半の蜜蜂が納骨室から出たところで、速やかに入口を封鎖し再び戻れないようにしました。


翌日の再挑戦と捕獲成功

今回、作業は初日に日没時間が来てしまいタイムアップ。
なので、2日間に分けることとなりました。
翌日訪れると、蜜蜂たちはお墓の近くで「蜂球」を作っていました。いきなり追い出されたので候補となる住処は急に見つけることが出来ないのも理由として有りそうです。
この蜂球を虫取り網で慎重に捕獲し、新しい巣箱へ誘導。
大きな塊を誘導した後に、働き蜂達が巣箱内へ自ら入っていくのを確認できたので、女王の捕獲と認識しました。


その時点で移し替え作業の完了とやっと作業を終えたことに安堵しました。


経験から得た教訓

この作業を通じて、以下のような貴重な学びがありました:

  1. ビーサイレントの効果的な使用
    蜜蜂を穏やかに追い出せる方法として、非常に有用でした。
  2. 2日に分ける計画の重要性
    日没後の作業は蜜蜂にとっても人間にとってもリスクが高いため、無理せず時間を分けることが成功の鍵でした。

自然巣保護の魅力:日本蜜蜂の希少性と役割

日本蜜蜂の飼育は、その希少性ゆえに特別な意味があります。彼女らが担う自然界での役割や、その蜂蜜の独特の風味は、養蜂家としての大きな喜びを感じさせてくれます。

今後も、こうした自然巣の保護を通じて、日本蜜蜂の魅力を伝えていきたいと思います。


おわりに

今回の作業で思ったこと
これは推測でが、蜂と触れ合うときに、今回の作業ではイヤホンで音楽を聴き平常心を保ちながら作業を進めました。すると夏場の保護時に比べ気温が低いにも関わらず、蜜蜂たちが一匹も体当りしてきませんでした。今まで内見時ですら、体当たりをしてきたこともあるのに、このお墓保護時のときは、ほぼ0でした。偶然かもしれませんが平常心を保つためにおすすめできるやり方かも知れません。
憶測ですが人が緊張してる時の匂いは、もしかしたら蜜蜂に警戒スイッチが入る何かが伝わるのかもしれません。内見時はいつも蜂達無事かな?みたいな緊張感をもってみていたのでなにかしら関係有るのかもしれません。

以上!

「週末ファーム」では、養蜂初心者の方でも実践しやすい方法を分かりやすくお届けしています。日本蜜蜂の飼育に興味のある方は、ぜひご自身でも挑戦してみてください!

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