消滅寸前で諦めかけていた蜂群が奇跡の回復方向へ向かった記録
崩壊寸前だった群
今回の記録は、富士市で管理している群れで正直消滅しかけていた群れ
こちらがその群で、越冬をした群になります。
無事に冬越できたことを喜んでいたのもつかの間、分蜂シーズンに入り雲行きが怪しくなりました。
怪しい気配
分蜂シーズン前は元気で蜂数には問題は無く
一度分蜂したのか蜂数は大幅に減り、その証拠に王台の跡も確認ができたので、おそらく分蜂したのではないかと思います。
そして、こちらが4月下旬ころの写真
ただ分蜂はその一度だけだったようで、そこからは今年の異常な寒暖差の連続の波!
寒暖差が激しかったせいか群れは次第に弱っていき、しまいには一番見たくない「アカリンダニ」の症状と思われる、巣箱周辺の徘徊バチや下痢の症状がでてしまい完全なるお手上げ状態。
この時点で「あぁこの群はダメかな」と思いました。
対処してみたこと
経験上ここまでの症状が出ると何をしても手遅れな状態で一気に崩壊へ向かいます。
いつもどおりダメ元でハッカ油を屋根部内側に染み込ませたり
プラスしてメントールを少し処方してみたりと
経験あることは試してみたものの症状は治まらず蜂数は減っていきました。
「やはりダメかなぁ」と思い、ダメ元で試してみたい事を思いつきました。
それは、「メントールを食べさせてみよう」を思いつきました。
メントールは食材でも含まれる成分なので少量なら大丈夫かなと思い制作を開始しました。
ハチミツミントの給餌
思い切って「メントール入りハチミツ」を作ってみることに。
- メントール一欠片
- お湯
- ハチミツ大さじ2ぐらい
メントールとお湯を混ぜ溶かした後に、そこから蜂蜜を混ぜて「ハチミツミント」の完成。
少しだけメントールの香りがする蜂蜜が出来上がり、早速消滅寸前の群の巣箱上部へ給餌してみました。
すると、早速1匹のミツバチが食べに来たが、メントールの香りがするせいか、ペロッと舐めてすぐに立ち去ってしまいました。
きっと食べずに残りそのまま消滅してしまうんだろうなぁ。
と思いつつ、2週間ほどが経過
その後
2週間ほど経ち消滅してしまったんっだろうなぁと思いつつ様子を見に行くと
まだ消滅せずに踏ん張っていてくれました!!
しかも、蜂数が以前の内検時に比べて増えている様子!!
底板には蝋燐も確認。
ハチミツミントが功を奏したのかわからないが、なんとか窮地を脱した様子
だが、ここで新たな問題が発生していることに気が付きました。
新たな問題
それは、スムシによる巣の侵食。
侵食がひどく底板にはスムシの糞がたくさん落ちていて、このままでは回復傾向に向かってもスムシの影響で結果的に消滅へと進んでしまうんではないか?
と不安になりました。
が、ここで思い切ってスムシの侵食部分バッサリと切り離すことにしました。
巣箱縮小へ
スムシの侵食でどうせ、ダメになってしまうのであれば、思い切ってスムシの侵食部分をとことん取り除くことにしました。
写真では、4段積んである重箱式ですが、最下段は空で実質3段しか巣が降りてきていない状態でした。
そこで今回思い切って上部2段を切り離しました。
結果。
案の定2段分くらいはスムシの影響を受けて巣がボロボロになっており、2段切り離した部分ではスムシの侵食はないものの、可哀想なことに育児層を巻き込んでいました。
かわいそうなことをしてしまいました。
巣板も一部も落ちてしまいましたが、蜂達は使用していなかったようでそのまま撤去することにしました。蜂達が使用してい使えそうなものは、巣落ち防止棒になんとか固定して蜂たちにくっつけてもらうことにしました。
作業はここまで
作業を終えて
作業は以上になります。この作業は午前中の出来事で、夕方心配になり逃去していないか確認しに行くと、逃去せずに巣作りの方を再開してくれていました。
底板にスムシの糞もなくなりこれで天敵はいなくなったはず。
ここから奇跡の復活を成し遂げてもらいたいです。
今後は、スムシの侵食による対応は思い切って巣の撤去をして見たいと思います。
そしてこちらの群が問題なさそうだったら、2機目のフローハイブを搭載する予定です。
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