巣箱の種類
巣箱の種類は複数あり大きく分けて以下のような巣箱があります。
- 丸洞式巣箱(まるぼうしき)
- 角洞式巣箱(かくぼうしき)
- 巣枠式巣箱
- 重箱式巣箱
- ハイブリッド式巣箱
- フローハイブ巣箱
以上の巣箱の特徴・メリット・デメリットを解説します。
1.丸洞式巣箱(まるぼうしき)
特徴
- 形状:丸太をくり抜いた円筒形の巣になります。
- 材質:通常は木製で作られ、自然な雰囲気を持ちます。
- 設計:巣の中でミツバチが自然な巣を形成しやすい環境を提供します。
- 伝統的なデザイン:日本の伝統的な養蜂方法であり、文化的な意味も持ちます。
メリット
- 自然な環境:ミツバチが自然な巣を作りやすく、ストレスなく生活できます。
- 保温性:木材のため保温性が高く、冷暖房の影響を受けにくい。
- 装飾性:木の風合いが美しく、庭などに設置しても風景を損ないません。
デメリット
- 制作の手間:丸太をくり抜く必要があるため制作手間がかかります
- 取り扱いの難しさ:木製の重さや形状のため、移動や取り扱いが少し難しい場合があります。
- 生産性の低さ:巣箱内での管理が難しく、蜂蜜の収穫をするに巣全体を摘出するため比較的難しく群の存続が難しい。
2.角洞式巣箱(かくぼうしき)
特徴
- 形状:丸洞式巣箱とにていて、一つのはこからなる巣箱。
- 材質:木材のため保温性が高く、板厚しだいでは冷暖房の影響を受けにくい。
- 設計:通気性が良く、保温性も優れています。
メリット
- 作りやすさ:板を組み合わせるだけ制作できるので簡単
- 保温性:巣内を適切な温度に保ち、ミツバチの健康を維持します。
- 取り扱いの容易さ:構造がシンプルで、取り扱いや管理が比較的簡単です。
デメリット
- 巣箱の増設:増設することができない
- 採蜜について:採蜜、丸洞式巣箱と同様に巣を壊すことになり、群の存続が困難
巣枠式
特徴
- 巣枠を使用:木枠に巣を作らせるため、管理がしやすく、巣の管理や蜂蜜の収穫が容易。
- 人工的な巣:ミツバチが自然な巣を作るのではなく、人工的な巣枠を提供するため、巣の形状が整っている。
- 生産性向上:巣枠を使うことで、蜜の収穫量を増やすことができる。
メリット
- 管理がしやすい:巣枠を取り外して巣の中を確認することができ、病気や害虫の早期発見が可能。
- 蜜の収穫が容易:巣枠から蜜を取り出すことが比較的簡単で、蜜の収穫がスムーズ。
- 巣の形状が整っている:巣枠を使用するため、巣の形状が整っており、効率的な蜜の収穫が可能。
デメリット
- 初期投資や製作技術が必要:巣枠を購入するため初期投資が必要だったり、制作時にはそれなりの技術が必要となる。
- 人工的な巣:自然な巣と比較して、ミツバチの行動や生態に影響を与える可能性がある。
重箱式巣箱
特徴
- 重ねて使用:重箱のような巣箱を複数重ねて使用し、ミツバチが上部から順にに巣を作る方式。
- 増設が容易:巣箱を追加していくことで、ミツバチの巣を大きくすることができる。
メリット
- 蜜の収穫が容易:巣箱を重ねて使用するため、蜜の収穫が比較的簡単で、箱ごとに取り外すことができる。
- 巣箱の制作が容易:制作をするのに手間や技術を必要としないので容易に作れる。
- 初心者でも安心:蜜蜂たちに放任させるため養蜂初心者にもおすすめの飼育方法です。
デメリット
- 管理が煩雑:複数の巣箱を管理するため、管理が煩雑になる場合がある。
- 観察が困難:巣枠式と違い個々の巣板を観察できないので健康状態の確認が困難
- 増設時の負担:増設は簡単ではあるが、増設時には巣箱全体を持ち上げるため負荷がかる。
ハイブリッド式
特徴
丸太をくり抜いて使用する「丸洞式巣箱」と「重箱式巣箱」や「巣枠式」等のを巣箱と組み合わせて使用する飼育方法
メリット
- 入居率UP:一段目に丸洞式巣箱をしようすることで、より自然に近い状態になることで、蜜蜂の入居率が上がり捕獲率がたかまる
- 重箱式巣箱や巣枠式と同様
デメリット
- 制作が困難:丸洞式巣箱部分を制作するのが難しく、マルタを入手するのが一苦労
- 重箱式巣箱や巣枠式と同様
フローハイブ
特徴
- 流動式蜜蔵:巣箱内に設置された特殊なフレームを崩すことで、容易に蜜を採取することができる。崩したあとは容易に修復可能。
- ミツバチへのストレス軽減:蜜を採取する際に巣を開かずに済むため、ミツバチに与えるストレスが少ない。
メリット
- 簡単な蜜の収穫:巣箱を開けることなく、フレームを崩すだけで蜜を採取できるため、簡単かつ安全。
- 教育効果:監視窓を取り付ければ、蜜蔵内の様子を観察しやすく、養蜂の学習に適している。
- 環境に配慮:蜜を採取する際に巣を破壊しないため、ミツバチの生態系に影響を与えずに蜜を収穫できる。
デメリット
- 初期投資が高い:フローハイブ巣箱は、他の巣箱に比べて初期投資が高い。
- 技術や知識が必要:適切な使い方や管理方法を理解するためには、養蜂の技術や知識が必要。
- 巣箱制作:巣箱がシンプルな形ではないので手作りでは手間と知識が必要。
まとめ
ざっくりですが、たくさんの種類の巣箱を紹介してきましたが、これからとりあえずニホンミツバチの養蜂を始めてみたい方は簡単に作れる「重箱式巣箱」がおすすめです。
養蜂に慣れてきたら、巣枠式巣箱やフローハイブ巣箱に挑戦してみても楽しいかもしれませんね。
当ブログは重箱式巣箱の上にフローハイブを搭載した内容を記事にしていこうと計画中です。
コメント