分解後に、破損部を修理していきます。
修復方法
まずは破損部の確認
可動部のフローキーで持ち上げる部分。縦方向両側2箇所と横方向の1箇所が破損して完全に稼働することができなくなっている状態になっています。
破損部分をそれぞれ取り出します。
ご覧の通りバックリです。
念の為、マジックで印をしてどちらにどちらがくっつくかわかるようにしておきます。
これらをこれから接着していきます。
接着方法
接着方法は以下の手順になります。
- 接着断面部分の洗浄
- 断面図の研磨
- 破損部の接着
- 補強
- 余分な接着剤の研磨
と、このような工程になります。
1.接着断面部の洗浄
今回、私は蜜蝋塗布後に破損に気がついた為、蜜蝋を除去するためにお湯の中に入れて蜜蝋を溶かし除去する作業を行いました。
2.お湯から取り出したあとは、断面部を軽く研磨
研磨することにより接着効果を高める。
使用した研磨剤は「3M スーパーファイン 5083」
スポンジみたいな柔らかさで凸凹の断面図が研磨しやすい。
こちら研磨剤を使用し断面部を研磨
破損部の断面部を全て研磨してきます。
研磨しすぎると合わせ面が合わなくなるので注意してください。
3.破損の部の接着のため接着剤を使用します。
プラスチック類の接着は以外にも難しく普通の接着剤ではくっつけることができません。
フローフレームの成分もプラスチックで成分は「PP(ポリプロピレン)」でPPは高確率で「接着できないもの」として注意事項に書いてありますのでご注意!
そこで使用したのがこちら↓
ボンド社の「アロンアルファ プラスチック用」
プライマー付きの接着剤になっており、プライマーを接着前に下地として断面部に塗ったあとに接着剤を使用してくっつける製品になっていました。
使用してみたところ、接着が確認できました。
接着の際はフローフレームにむきがあるので気をつけること。
弓形になっているので、向きを間違えるとくみことができなくなります。
向きを合わせたら本体と接着します。
ただ、これだけだとまた破損する恐れもあるので補強をします。
このように欠けている部分から、再破損へ繋がるので補強をしていきます。
4.補強の仕方
補強をするには重曹を使用します。
接着剤を破損部に塗ったあとに、重曹をパラパラ散らしていきます。
すると、それが硬化してパテの役割になります。
このように亀裂がなくなるまで補強をします。
内側部分の破損部部にも補強をしてきます。
また分解するのは手間なのでこれを機に治しておきましょう
5.余分な接着剤を研磨
補強を行った場所の無駄な部分を研磨機をしようし撤去していく作業です。
リューター等使用すると効率よく作業ができます。
コードレスタイプの方が煩わしさが無く作業に便利!
重要な部分はフローフレームが重なる場所で、フローキーで持ち上げる部分は、研磨しなくても
問題ないです。
両サイドの補強部分をフローフレームと組み合わせてスライドさせた時に、負荷を感じないぐらいに削ります。
負荷がなくなったら、研磨終了です。
研磨終了したのがこちら
フローフレームが合わさる部分は飛び出てる部分がないように研磨する。
内側はこの程度で大丈夫。
組み合わせたフローフレームに蜜蝋がついてしまっている場合は、1.の作業方法で蜜蝋を溶かすと動きがスムーズになりますのでスライド時の負荷を減らす場合は蜜蝋の除去をするとよいです。
修復完了
以上の作業で修復作業は完了となりますが、修復してから実践で使用はしていないので、今後フローハイブを使用した時に結果が出ると思います。
そのときは、また記録をつけていきます。
次回は組み立て編です。
よろしくお願いします♪
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