日本蜜蜂の飼育記録:山の群と寺の群の現状を追う

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こんにちは。
「週末ファーム」にようこそ!今回は、だいぶ脱線して私が管理する群ではなく、知人が管理している日本蜜蜂の「山の群」と「寺の群」の現状について詳しくお伝えします。
(知人の群れでは有るがほぼ私が管理している。笑)
日本蜜蜂の養蜂は、季節や環境によって状況が大きく変わるため、日々の観察と記録がこの先に役立ってくるので非常に重要です。
特にこの時期は、越冬に向けて蜂群の健康状態や貯蜜量を確認する大切なシーズンです。
この記事では、飼育記録を基に日本蜜蜂の魅力と養蜂の奥深さを紹介します。


山の群:厳しい状況に立ち向かう蜂たち

まずは、山の群の現状についてお伝えします。
山の群は2群(仮に1号・2号)いるのですが、どちらも同じ現状なので、合わせて記録します。

一つの群になります。
もう一つがこちら


この2群は現在、重箱式巣箱の4段構造で巣の最先端部は3断目の中腹あたりで停滞。
重箱式巣箱は日本蜜蜂が自然に近い環境で生活できる巣箱で、普段の彼女らに近い生活環境になります。ただ、今年は真夏は酷暑となり蜜源は少なく、おまけにオオスズメバチの襲撃が多いこともあり蜜の収集がうまくいかなかった可能性があり今後無事に越冬できるのか?という課題もあります。

オオスズメバチの脅威

山の群達はここ最近、蜂たちの出入りが少なくなり、活動が低下している様子が見られます。
この原因の一つとして考えられるのがオオスズメバチの襲来です。
オオスズメバチは日本蜜蜂にとって最大の天敵であり、一度巣を攻撃されると大きなダメージを受ける可能性があります。オオスズメバチが周囲を飛び回ると、蜂たちは巣門から出るのを控え、籠城し活動を停滞させてしまいます。
そのため、スズメバチトラップの設置や巣門の幅を狭めるなどの対策が欠かせません。
実際に、山の群(1号)では鉄製の4面巣門にしてあり、巣門高を6mmに調整しているので、さすがのオオスズメバチも侵入ができず入ることができない仕組みになっています。
2号は4面巣門の形状が合わなくそのままになってしまいました。
巣門周辺の削られたような跡がありますが、全てオオスズメバチによるものです。
なんとか持ちこたえてくれたようでした。

貯蜜量の不足

もう一つの課題は貯蜜量の不足です。山の群では、オオスズメバチの襲来で籠城を頻繁にくりかえいていることから、巣内の蜂蜜の量が例年より少なく、蜂群が越冬するためのエネルギーが十分でない可能性が懸念されています。日本蜜蜂は冬の間に活動をほとんど停止し、巣内に蓄えた蜂蜜を消費して生き延びます。そのため、貯蜜が不足している場合、群れ全体の存続が危うくなるのです。

一方で、巣箱内の蜂達の様子を巣板は見えているものの以前からの観察結果からして蜂数減にはいたってないようで、完全に衰退しているわけではありませんでした。
1号のようすがこちら

まえから見てて思ったのですが、こんなに巣板の並び汚い群は始めてみました。笑
統一制無し!

そしてもう一つの2合は


今後は蜜源となる植物が真冬前までに開花するのを待つか最悪の場合は群の消滅を避けるため給餌を行い、山の群の再生をサポートしていく予定です。
消滅してしまうくらいならこちらが手を貸すしかありません。
それも保護の一環となるでしょう。
その場合は、ハチミツに砂糖が混じってしまうので、初夏のハチミツを諦めなければなりません。
もしくは市販の蜂蜜をプレゼントしてあげるか?ですね。


寺の群:小さな希望をつなぐ蜂たち

次に紹介するのは寺の群です。

この群も現在、重箱式巣箱の4段構造で管理されています。
内見時は3段まで巣を伸ばしていた。

寺の群は山の群に比べると少し状況が良好で、蜂たちの出入りが一定数確認されています。ただし、こちらも貯蜜量は十分とは言えなさそうです。
今年はどこの群も貯蜜不足に悩まされています。

蜂数の減少と越冬の課題

寺の群では、山の群にくらべ蜂数は維持できていますが、現在の蜂数で冬を越えることが可能かどうかが大きな課題となっています。
日本蜜蜂はもともと日本の気候にあった蜜蜂なので、西洋蜜蜂に比べて越冬に必要な条件がシビアではありません。
この群では、越冬のために蜂群が無駄なエネルギーを使わないように、巣箱内の保温性を高める工夫をしようと思います。
例えば、4面巣門を一面巣門に切り替えるなど、巣箱は日当たりが良い場所に設置しているので断熱材を使用するまでも無いと思います。
寒さから蜂たちを守り、巣内の温度が低下しないようにしていきたいです。

養蜂のリアルな現場

寺・山の群の現状は、日本蜜蜂の養蜂の難しさとやりがいを改めて実感させてくれるものです。
一見、蜜蜂が巣箱の中で黙々と働いているだけのように思えますが、その裏には気候や外敵、蜜源の状況など、さまざまな要因が絡み合っています。
特に秋から冬にかけての養蜂は、蜂たちの生命を守るための細やかなケアが必要になる可能性が今年は特に高くなるかもしれません。


山と寺の群を通して見る日本蜜蜂の魅力

希少性と自然環境

日本蜜蜂は、私たちの身近に生息する在来種でありながら、その飼育や観察には非常に繊細なアプローチが求められます。
彼らは自然環境と深く結びついており、蜜源植物や気候の変化に敏感に反応します。
山の群と寺の群の記録を振り返ると、蜂たちの生き様には自然界の過酷さが反映されていることを改めて感じます。

養蜂のやりがい

日本蜜蜂の養蜂は、単なる蜂蜜の収穫だけでなく、彼らの生態を学び、自然と共存する知恵を育む営みです。山や寺の群の飼育を通じて、蜜蜂たちが私たちに教えてくれることは数えきれません。
自然の循環に寄り添いながら、蜂たちと一緒に暮らすことで得られる喜びは、何物にも代えがたいものです。


まとめ:記録と観察を続けることの重要性

今回の記録を通じて、日本蜜蜂の養蜂がいかに奥深く、チャレンジングであるかを改めて実感しました。山の群と寺の群、それぞれの状況は異なりますが、全てのことに共通して言えるのは、観察と記録を欠かさず行うことが、養蜂成功の鍵であるということです。

これからも「週末ファーム」では、日々の記録を基に日本蜜蜂の魅力や養蜂の楽しさを発信していきます。次回もお楽しみに!

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