こんにちは、週末ファームを運営している養蜂家の高木です。
2025年1月11日、晴れた日の観察記録をお届けします。
今年の管理群「希望の群」の様子を記録しつつ、日本蜜蜂の魅力と課題についてお話しします。
蜂場での観察|冬の日差しの中の希望
天気:晴天
気温:13度
時間:11:00
冬なのに少し暖かめなこの日。
蜂場へ足を運ぶと、「希望の群」の巣箱周りには少しだけ蜜蜂の出入りが見られホッと一息。
現在、管理している群はこの「希望の群」一つだけ。
だからこそ、越冬の成功を心から願っています。

まず巣箱の外観を確認しました。徘徊している蜜蜂や巣箱の汚れ(下痢)がなく、ここでもホッと一安心。その後、底板を引いて内部を覗いてみると、驚きの光景が目に飛び込んできました。
蜜蜂の卵が!冬でも育児をするの!?
底板には散らばった巣屑が見えました。

これは毎年のことで、蜜蜂たちが巣を修繕した際に出るもの。
その中に白い欠片が混じっており、「これは蝋燭(ろうりん)かな?」と一瞬安心しました。ですが、よく観察すると、なんと蜜蜂の卵だったのです!

冬は育児を行わないとされている蜜蜂。
これには驚きを隠せず不安が走りました。
だが、調べてみると暖地では冬でも稀に育児を行うことがあるそうで異常事態では無いそうです。この卵は女王蜂が適切に巣房に産まなかったり、働き蜂たちが育児のやる気が無く冷えて死んだ卵等が破棄されるとこのような状態になるそうです。
それを知って、またホッと一安心。
ここで見たくなかったものを発見!!
次に蜂たちの健康状態を確認するために巣箱底部分から撮影しました。
冬に入る前と比べると、群勢が少なくなっているように見えました。このときはミツバチが巣を壊しながら上昇していってると思っていました。だがここで動画を確認していると「Kウィング(翅の異常)」になっているミツバチを発見。

画像が荒くて見づらいですが、これはアカリンダニ症の兆候です。
アカリンダニ症は冬場の群れにとって致命的になり得る病気です。とりあえず現状打つ手がないので、巣箱の保温対策を強化することにしました。
現状蜜蜂たちはこのような状態

それなりに蜜蜂はいてこの時点では問題なさそうでした。
が、これが11日の様子。

と二十日間でこの変化となりました。
なんとか持ちこたえてほしいです。
越冬のための保温対策
この時出来たことは、とりあえず巣箱をコンクリートブロックから下ろし、周囲に合った藁で巣箱の足部分を囲むことで、地熱を巣箱までなるべく伝えられるように利用した保温方法を試してみました。
この方法が効果的であることは不明です。
巣箱の板厚は35mmと暑いので側面からの影響をは少ないはずです。

今後の方針|悔しさを糧に
もし「希望の群」が越冬に失敗してしまい管理群が全滅してしまっても、私は来シーズンを見据えた準備を進めています。
巣箱制作や新たな環境整備を行い、次こそ複数の群の越冬を成功させたいと思います。
だが、私が相手にしているのは自然であり、私がどう努力しても敵う相手ではありません。
それなら、自然に任せあるがままに任せるのもまた日本蜜蜂の養蜂のあり方かもしれません。
くじけず諦めずに前進します!
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まとめ|希望を繋ぐ養蜂の旅
今回の観察では、「希望の群」が越冬を迎える中で新たな発見と課題ができました。
日本蜜蜂の希少性や自然環境への適応力には驚きと感動が尽きません。
絶望感も味わうことも有るけど、また来シーズンも来る。クヨクヨしていたら新しい波に乗るチャンスを失う。今は凹むより次のシーズンへ向けてとにかく準備をしいいスタートを切れるようにしたい!
来シーズンは巣枠式も本格始動して行きます。新たな養蜂ライフを満喫できるように努力していきますので応援の程よろしくお願いいたします。
また次回の「希望の群」の観察で、少しでも良い報告ができることを願っています。養蜂初心者の方にも、この記事が参考になれば幸いです。
これからも「週末ファーム」をよろしくお願いいたします!
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